喜怒哀楽はサルの場合ははっきりしている。但し、人間の場合は複雑なのである。人の喜怒哀楽には、身体的感覚に関連した「無意識的感情」(emotion)と「意識的感情」(feeling)がある。
無意識的感情は、人の前頭葉、大脳皮質に関わり、意識的感情は大脳辺縁系、扁桃体(感情)、海馬(記憶)、視床下部などが関わっている。
また、喜怒哀楽は人の感情と身体との関わり合いが深く、例えば、不安や恐怖心などを感じると、脳内では「ノルアドレナリン物質」が分泌され、冷や汗や時には震えなどが起こります。
逆に喜びや快感を感じると、脳内では「アドレナリン物質」が分泌され、気分が良くなり、気分が高揚します。
以前にも、人の脳の特徴を紹介しましたが、人の脳は都合よく感情をコントロールしているのです。例えば、人の脳は楽しい、美味しい、楽だなど快感が好きで、逆に、辛い、不味い、楽しくないなど不快が嫌いなのです。
私の人の五感研究から、人の五感だけでなく、心理、感情などの感覚生理学の研究も行っている。
最近において、親子関係や人間関係において、コミュニケーション不足や愛情の欠如によって、我が子を虐待したりも、殺害するケースも増加している。
また、若者たちの喜怒哀楽の表現が激しきなってきている。言葉の中でも「むかつく」「うざい」など興奮した状態である。普段、私たちの脳内では興奮してもすぐに治まることが多々ある。これらは「理性」が働くからである。
理性に関わるのも人の脳内物質である。「セロトニン」や「ギャバ」という物質が脳内で分泌されると興奮状態が治まり、興奮状態も治まるのである。
喜怒哀楽とこれら脳内物質は深い関わり合いがあり、重要なのである。
これら感情のコントロールしているのは「前頭葉」我慢すること、堪忍袋なども前頭葉にある。人が人らしく居られるのも前頭葉の発達からである。
私が常に五感を刺激し、五感を鍛錬する必要性を提唱しているのは、この前頭葉の鍛錬、脳トレこそ、前頭葉の鍛錬なのです。
成長段階にある子供たちでは尚更である。便利な道具に依存し、快適すぎる環境で生活し、遊びも与えられたゲームやバーチャルな感覚では、これら前頭葉は鍛錬も、刺激も受けないのである。つまり偏った刺激しか受けなくなり、先ほど紹介したように我慢できず、いらつき「むかつく」と言葉を発するのである。また、前頭葉は人とのコミュニケーションによって発達し、刺激されるのである。携帯電話やパソコンでのメールのやりとりではこれらコミュニケーション能力は向上しない。人の顔と顔を見合わせ、相手の顔の表情などを観察し、洞察することで前頭葉は鍛錬される。
これらコミュニケーション能力を高めることは、人の脳の疲れをコントロールしている「前頭眼窩野」という、本来ならば活発に働くのに、コミュニケーション能力が低下すると、脳の疲れをコントロールしている前頭眼窩野も働きも鈍くなり、若くして疲れやすい、この脳部は鍛錬しないと25歳頃から衰え始め、常に疲れた、疲れたと言葉に発するようになるのです。
喜怒哀楽、人にとって重要なコミュニケーションであり、重要な要素だが、自己でコントロールできないと危険であると私は指摘します。
やはり、幼い頃から、暑いときも寒いときも辛いことも、楽しくないことも耐え、頑張る。そして、頑張ったら褒めてあげる。時には我が子を抱きしめ、愛情を感じる。これら言葉では簡単に説明できますが、現在において様々な環境や快適すぎる環境、生活空間など、いち早くこれらに気づき、親が我が子に前頭葉の鍛錬、鍛える方法をすれば「賢く頭のよい子供に育つのです」。
今からでも遅くありません。自然体験や野外体験など前頭葉を鍛錬する体験などをさせることである。
最近、海外でも「野外体験」と子供たちの脳の研究が盛んに行われている。野外体験の多い子供の方が学校の成績もよく、身体的健康な子供が多いのである。日本では、小学生の5年生となると中学受験を迎え、塾や習い事など多忙である。果たしてこれら子供たちの未来、脳にとって本当によいことなのか、今一度親は考える必要性があると思います。
五感教育研究所、主席家研究員、荒木行彦、
アーティクルリソース:http://articlejapan.com/
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