今回は五感に関する雑学として、世間一般で使用されている物や形状、道具などの紹介を致します。
皆さんがお寿司屋さんに行って、熱いお茶を夏場でも出され、なかなか飲めなかった経験はないだろうか?
お茶には殺菌作用がありますが、これは冷えたお茶でも同様の効果があります。
では、なぜ熱いお茶を出されるのでしょうか、それは、マグロなど食べた後に貝類など食べると、前に食べたマグロの脂身が舌に残り、味が変わってしまうのをお茶で魚の脂肪酸を流す役割があり、また美味しくお寿司を食べられるのである。
だから、熱いお茶を飲みながらお寿司を食べると味覚が敏感になり、より一層美味しく食べられるからです。
また、最近の日本の自動車のドアノブの形状が変わったのをご存じだろうか?
ドイツなどのヨーロッパ車ではすでに30年前頃から採用されていた形状だが、日本車の多くは指で引くタイプのドアノブであった。
最近は上からも下からも握れるタイプの形状に変わっている。
これはヒトの触覚に関係しており、指で引くタイプだと爪の伸びた女性が爪を傷つけてしまうから握るタイプに変わったのです。
事故などの時にもドアが潰れても、両手で握って引っ張ることが出来るからである。
他にも、車の車内でハンドルのグリップが太く握りやすくなっていることにお気づきだろうか?
これもすでにドイツ車などの車は古くから採用されていた。ハンドルのグリップを良くするために、四つ程度の凹凸がついているのをご存じだろうか、これはハンドルを握りやすく、滑らない為である。
高級ドイツ車などではこれに皮をかぶせ、シボという透かしのような仕様になっている。これは夏場汗で手が滑らない為である。
これらもヒトの触覚を人間工学的に研究されているからである。
私は日本の自動車メーカーにこれらヒトの五感の人間工学の車造を推進している一人でもある。
通勤時に車内で中吊り広告を目にすることがあるが、車両の端から端まで車内広告で一杯であるが、どの広告にも雑誌名や社名が目立つことをご存じだろうか? これは私達視覚の錯覚を利用した方法で、車内広告の全てに一番下の方に必ず、雑誌名や社名を出しているのである。
これはどこからも視野として見られるからである。
但し、高身長190cm以上の身長の人達には見えないかも知れない。
皆さんはあまりご存じないと思われるが、美しい形状には科学的な根拠と数値によって決められているのである。
それは、黄金比という1:1618という、丁度名刺のサイズである。
ギリシア神殿の多くは、この黄金比の形状で出来ています。
また、白銀比という1:1414という、丁度カードのサイズである。
奈良の大仏や日本の建物の多くにこのサイズの方法が活用されている。
だから、これら美しく見えるのは私達の視覚の認知である。
次に聴覚に関わる雑学的システムの開発をご紹介致します。
皆様の中には最新式のヘッドホーンをご存じだろうか、ノイズ・キャンセラ(noise canceler)という雑音などを消すためのシステムである。
例えば、国道沿いなど車の騒音でうるさい場所に最近は、外壁に小型のスピーカーが取り付けられている。同様に小型の高性能のマイクも取り付けられている。これらのシステムは騒音をマイクで受け取り、音の周波数をキャッチし、これらの周波数と逆の周波数を発することで、雑音や騒音を半減できるという優れたシステムなのである。(アクティブ・ノイズ・キャンセラ・システム)と呼ばれている。
これらが応用されたものに先ほどのノイズ・キャンセラというヘッドホーンが開発されたのである。
電車内など雑音の激しい場所などでの携帯音楽を楽しみたいときにこのヘッドホーンが役立つが、私はこのシステムに警鐘を鳴らしている。
それは、交通量の激しい道路や野外での使用時の注意が必要であるということである。背後から迫る車の音に気づかず、クラクション鳴らされてから初めて気づくなど使用時に注意が必要だからである。
つまり、ヒトの聴覚が半分失われるのと同様だからである。
逆にヒトの聴覚刺激を活用し、効力を上げているシステムもある。良くネズミの駆除や対策に高周波で退治するシステムが開発されているが、効果のほどは、私はよく知らないが、人間には効果が高いのである。
実は年齢によって私達の聞こえている周波数が違っているのである。
よく、人間の聞こえる周波数は20Hz~20.000Hzなどと言われているが、これは10歳代の事であり、私のように50歳以上の人達には聞こえない聴覚範囲である。
70歳以上になると聴覚範囲は20Hz~10.000Hzと10代の半分しか聞こえないのである。
耳が遠くなったと実感するのは、この高周波の音が聞こえないからである。
これらを活用したのが、アメリカでコンビニなど夜や深夜に若者達がコンビニで買った物など駐車場などで座り込み食べたり、群がるので高齢者や近所の人達から苦情が入り、店主は困り果て、何か良い対策が無いかと試行錯誤したときに音による駆除対策を思い出し、音の専門家に相談したのである。
日本でも同様の問題が起こり、以前にコンビニチェーン店の関係者から私宛に相談があった。早速、私はアメリカの取り組みを紹介し音発生装置を取り付けるように勧めたのである。
システムは簡単で、常に夜間など集まりやすい時間帯に18.000Hz前後の高周波だけ発生させるものである。
勿論、一般の大人の人達には決して聞こえないのである。そのコンビニでは以前から若者達の溜まり場になっており、困っていたのである。
その装置を取り付けてからは、群がることが無くなったのである。
つまり、若者達にはこのコンビニは嫌な音が出ていると感じているのである。
何度注意しても言うことを聞かなかった若者達が、さすがに嫌な音は苦手だったのである。
これらはほんの一例だが、世間には私達の五感を活用した製品やシステムなど沢山あります。
今後ともヒトの五感の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、
アーティクルリソース:http://articlejapan.com/
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